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巻き肩とは?原因・症状・改善方法を専門家が解説|小松市の整体×運動サポート
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巻き肩とは
巻き肩とは、肩が本来の位置よりも前方・内側に巻き込まれた姿勢状態を指します。
医学的な診断名ではありませんが、近年はデスクワーク・スマートフォン使用の増加により、男女問わず多く見られる姿勢不良の一つです。
特に「猫背」と混同されがちですが、
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猫背:背中(胸椎)の丸まりが主
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巻き肩:肩甲骨・肩関節の位置異常が主
という点で異なります。
巻き肩セルフチェック
以下に当てはまる方は、巻き肩の可能性があります。
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自然に立った時、手の甲が正面を向く
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横から見ると、肩が耳より前に出ている
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肩こり・首こりが慢性的にある
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胸が開きにくく、深呼吸がしづらい
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腕を上げると肩が詰まる感じがする
巻き肩が起こる主な原因
巻き肩は「筋肉が硬いから」だけでは説明できません。
① 胸部筋群の短縮
長時間の前かがみ姿勢により
大胸筋・小胸筋が短縮し、肩を前方へ引き込みます。
→ 小胸筋の短縮と肩甲骨前傾・前方移動の関連性は、複数の運動学研究で報告されています。
② 肩甲骨を支える筋の機能低下
前鋸筋・僧帽筋下部線維など、
肩甲骨を安定させる筋の活動低下が起こると、正しい肩位置を保持できません。
③ 胸郭(肋骨)の可動性低下
胸郭が硬くなることで、
呼吸が浅くなり → 肩・首周囲の筋緊張が助長されます。
巻き肩が引き起こす不調
巻き肩を放置すると、以下のような二次的問題が起こりやすくなります。
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慢性的な肩こり・首こり
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四十肩・五十肩のリスク増加
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頭痛・眼精疲労
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呼吸の浅さによる疲労感
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見た目年齢の悪化(老け見え)
単なる「姿勢の問題」ではなく、
痛み・機能低下につながる身体の使い方の問題と考えることが重要です。
巻き肩の改善に必要な3つの視点
エビデンス的にも、以下の組み合わせが重要とされています。
① 硬くなった組織の調整
胸部筋群・肩前面の過緊張を
ストレッチや手技で適切に緩めること。
※ただ伸ばすだけでは一時的な変化に留まるケースが多い。
② 肩甲骨・体幹の再教育
姿勢は「意識」ではなく、
筋活動の再学習(モーターコントロール)が不可欠です。
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前鋸筋
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僧帽筋下部
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体幹の深層筋
これらを段階的に活性化させることで、
自然に戻りにくい姿勢が作られます。
③ 日常動作・呼吸の見直し
研究では、
呼吸パターンの改善が肩・首の筋緊張軽減に寄与することも示唆されています。
整体だけ・運動だけでは不十分な理由
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整体のみ:その場では良くなるが戻りやすい
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運動のみ:正しい動きが分からず効果が出にくい
そのため近年は
「評価 → 調整 → 運動 → 定着」
という流れが最も再現性が高いとされています。
小松市で巻き肩改善をお考えの方へ
当院では、巻き肩に対して
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姿勢・動作の評価
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筋膜・関節への整体アプローチ
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肩甲骨・体幹を中心とした運動指導
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日常姿勢・セルフケアの提案
を組み合わせ、
「一時的に整える」のではなく「戻りにくい身体づくり」を目的にサポートしています。
巻き肩・肩こり・姿勢の乱れでお悩みの方は、
一度ご自身の身体の状態を正しく把握することから始めてみてください。